集成材と天然無垢材

◆「集成材」と「天然無垢材

集成材とは、、
ラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着材で張り合わせたもの。
これを1本の柱や梁として、構造躯体に使用します。
100年程前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使用されるようになってから
まだ十数年という歴史の浅い材料です。

集成材には、2種類あります。
作業工程は変わりませんが、ラミナを貼り合わせる接着剤が異なります。

① レゾルシノール系接着剤
接着力が高く、水分の多いラミナでも強力にくっつきます。
このため、施工後にラミナが乾燥し、収縮を始めると接着剤は剥離せず、
弱いラミナの方が割れます。
また、ほんの数年前まで健康を害する可能性を持つ
「ホルムアルデヒド」などを多く含んでいました。
焼却処分時にもダイオキシンなどの有害な化学物質を発生させます。

 

→健康面の心配を否定できません。。

 

 

 

② イソシアネート系接着剤
レゾルシノール系接着剤の反省から、
健康に配慮した材料として登場しましたが、今度は接着力が弱く、
’02年にはドイツから、’05年には中国から出荷された集成材が剥離。
しかし、問題なのは両方ともJAS基準をクリアしていたこと。
現在でも、材料を許可した農水省と、確認申請を許可した国交省が責任の押し付け合い。
補償の結論は出ていません。。

 

 

 

→割れ、剥離の可能性あり。。

 

天然無垢材とは、、
山や森で育った原木から使用する大きさに挽き割った材料。
古来より日本の建築文化に深く根付き、既存する歴史的な寺社仏閣もみんな天然無垢材による木造建築です。
日本最古の木造建築物である「法隆寺五重塔」などは約1400年以上も建ち続けています。
天然無垢材は、こんなにも耐久性のある材料なのです!

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