結露とは?

★結露の発生するメカニズム
そもそも結露とはなにか?
冷たい飲み物をコップに注ぐとコップの外側に水滴が付いたり、
冬場に窓ガラスが曇ったりするのが結露です。
結露は身近でもよく見られる現象です。

私達の周りにある空気は、常に一定量の水蒸気という目には見えない形で水分を含んでいます。
この空気の気体として含むことが出来る水蒸気の量は、温度によって異なる限界があります。
温度が低いほど含むことが出来る量が低下します。
空気には水蒸気が含まれています。
一般的に「湿度」と表現される内容は、ある湿度で大気中に含まれる水蒸気の圧力が異なり、
湿度が高いほど多くの水蒸気を含むことが出来ます。
温かな空気が湿度を奪われた冷たい空気になる過程で、それに含まれた水蒸気のうち、
水蒸気で留まることが出来ない水分が液体として現れることがあります。
これは冷空気飽和水蒸気分圧が空気中の水蒸気分圧よりも小さいことから起きる現象です。

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○結露が起こりやすい条件
1.湿度が高い
梅雨時や濡れた衣類や布団をそのままにしておくと部屋の湿度が高くなります。
また、冷蔵庫の扉を開けたままにしたり、水洗い等で水を使って作業を行うところなどの湿度も
高くなります。
2.表面温度が低い場所
室内の温度と外気温の差がある冬場の窓ガラスや、防熱の不足や経年変化による
防熱材の劣化なども考えられます。
3.風通しが悪い場所
押入れの奥や大きな家具の裏など。

★結露の予防策
そもそも結露が起きるとなぜ悪いのか?
結露の発生により、その部分が濡れると、衛生面と建物の場合は腐敗等の構造体への
ダメージを与えます。
結露によりその部分が濡れ、気付かずにその状態が長時間続くとカビなどの発生へと
つながります。

カビが発生する原因
カビの種みたいな物である胞子は私達が生活している空気の中に元々無数に存在しています。
したがって、カビが発育できる条件さえ整えば、カビはどこにでも発生します。
カビの餌としては、「酸素・水・栄養」と言われています。
この内、栄養は塵やホコリでも栄養になるため、酸素と共に空気中にどこでも存在します。
つまり、常に濡れている場所ならどんな場所でもカビが発生するということです。

カビはなぜ悪いのか?
カビ=有害ではなく、暮らしに役立つカビもあります。
結露によって発生するカビの問題は美観の問題だけではなく、
①カビ臭 ②カビから発生する多量の胞子によるアレルギー
③カビがダニや他のバイ菌の温床となる等の衛星的な問題が発生します。
カビが発生した場所が建物の場合は、常に濡れた状態になる事で「腐朽菌」の発生や菌糸の
影響による構造体へのダメージが考えられます。
内部結露では、外から見えない壁内部の構造体の腐敗や劣化が起こります。

★結露を防ぐには?
結露を防ぐには、結露が起こりにくい条件にすることが大事です。
“温度を下げる”
温度を下げることによって、空気中の水蒸気が変わらなくても、結露しにくくなります。

温度を下げる方法
一般家庭では、なるべく換気を!
○エアコンの冷暖房なども強くしすぎ隣接する部屋等との温度差が大きくなると壁の内部結露が起こりやすくなります。
最近のエアコンでは温度を下げずに除湿する物もありますので、除湿等にも気を付けましょう。
○湿った物を室内に置かない、お風呂場の戸を開けっ放しにしない。
○天気のいい日は窓を開け、換気をしましょう。

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